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腕時計のオーバーホール考(1) -オメガ デビルプレステージ [腕時計]

私の腕時計は全部20年くらい前に購入した機械式で、
1. オリスのポインターデート
2. ブライトリングのオールドナビタイマー
3. オメガのデビル プレステージ (クロノメーター規格)
の3本を交代で使っています。使用頻度は上から順に3:2:1くらいでしょうか。
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機械式腕時計で悩ましいのがオーバーホールです。
どれぐらいの間隔で、どこに出すのか。
5年ごとくらいに出すのが望ましいとされているが本当にその価値があるのか。
一応正規サービスに出すのが安心と思われているがその技術は金額に見合ったものなのか。街の時計店に出すとしたら店はどのように選ぶのか。

最初にOHに出したのはブライトリングでした。特に不具合はなかったのですが手持ちで一番高い時計だし購入後10年たったので。正規サービスに出したのですが並行ものなので7万くらいかかりました。その割りに精度はOH前よりもむしろ悪くなりしかも進み側から遅れ側になってしまったのでいまいち。

2年位前にはオメガが日差-30秒くらいになったので、銀座のスウォッチまで行って正規OHに出しました。4万弱かかりましたが状態はまあまあ満足できるものでした。しかし、先日2年の保証期間が切れた直後に頻繁に止まるようになり、またOHに出すことに。中国人観光客の波をかき分け(2年前には考えられなかった光景)再度銀座のスウォッチに行くと、見積もりはリューズ交換込みで6万だと。リューズ交換しないとまずいのか問いただすと、お勧めしますが必須というわけではないとのことで結局OHのみ4万強でお願いしました。結果調子はよくなったのですが、今まではそんなことはなかったのに巻きの強さで精度がかなり変化する(巻きが十分だと日差-5秒、足りないと-15秒)ようになってしまいました。

そんなわけで正規サービスの価値には少し疑念を抱いています。正規だからといってOHの技能にあまり期待するのは間違いかなと思うのです。絶妙なバランスでせっかく調子よく動いているのを、5年たったからといってOHに出すことによってむしろ精度を悪化させてしまう可能性もあります。今まで10年以内のインターバルでOHに出したことはありませんが、部品が磨耗しているとか言われたこともありません。だから、OHに出すのは調子が悪くなってからで十分だと個人的には思います。
(つづく)

腕時計のオーバーホール考(2) -オリス ポインターデート [腕時計]

20年メンテなしで活躍してきたオリスも精度が悪化してきたのでオーバーホールに出すことにしました。ただほかの2本よりもかなり安い時計なので、金をかけたくなかったのと、正規サービスに疑心暗鬼になっていて新たなOH依頼先を開拓したかったこともあり、今回はオリス君を人柱として、だめもとで街の時計店に出してみることにしました。

ホームページで1級時計修理技能士を標榜している、さいたま市内の時計店に持ち込んでみると、税込13,000円で10日ほどで仕上がるとのことで、お願いしました(1年保証あり)。

しかし、OH後受け取った時計のゼンマイを巻こうとしても壊しそうなくらい力をこめなければリューズが回せません。そこで、再度預けてみたのですが、店主いわく、「このモデルはケースにリューズガード(リューズの上下の保護用の突起)があるのでリューズが回しづらくなる。ケースに入れない状態では軽く巻き上げ出来るので内部のメカ的には問題ない。」とのこと。OH前は軽く回せていたんだからそんなわけないだろうとは思ったのですが、まあこの店にはこれ以上手に負えないってことだろうと判断してそのまま受け取りました。自動巻きなのでリューズで巻くのは最小限にして使うことにします。

一応店の名誉のためにフォローしておくと、店にとっては半ばクレーマーであろう私に対する接客はいたって丁寧でしたし、私がいる間にも他の修理依頼の客が来ていてそれなりに繁盛しているようでした。たまたまマイナーメーカーのオリスのちょっと変わったモデルだったので対応できなかっただけかもしれません(オメガやロレの扱いが多いみたい)。一応ブライトリングのナビタイマーのOHについて聞いてみるとETAポンなら2万くらいでやるとのことでしたが、またお世話になるかどうかは微妙です。

というわけでオーバーホール依頼先探しの放浪はまだまだ続きそうです。

腕時計のオーバーホール考(3) -ブライトリング オールドナビタイマー [腕時計]

ブライトリングのオールドナビタイマーも日差-30秒を超えるようになり、昨年の12月にオーバーホールに出していたのですが、3月末にやっと帰ってきました。

今回依頼したのは京浜東北線の埼玉県内の小さな市にある駅近くの時計店。こちらもホームページで1級時計修理技能士であることを標榜しています。費用は税込み38,000円程度でした。今ブライトリングジャパンに出すとメンバー外料金として10万は取られるのからすれば破格です。

1週間ほど使ってみましたが、日差+10秒以下でなかなかいい精度に仕上がっていました。
店主も気さくな感じの方でいいのですが、修理依頼がかなり多いらしく、4ヶ月くらい放置プレイされてしまうのが難点。なにぶん個人店なので、時計を預けたままつぶれることもないとはいえないので、途中で2回も電話で状況を問い合わせしてしまいました。

メカはリフレッシュされましたが、革バンドがぼろぼろになっていたので、松重商店のカーフ時計ベルトXMC078ar (2,480円) に変えてみました。
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赤ステッチを選んでみたのですが、ちょっと遊び心wが出すぎですね。

前に付けていたモレラートのバンドに比べてステッチが粗いので安っぽく見えてしまい(実際安いんだけど)、時計本体もパチもんっぽく見えているかも。あと、末端部分の横方向や遊環(遊革) にもステッチが入っているのがちょっとくどいです。

結構厚みがあるし、松重商店のホームページに「アレルギー体質、肌の弱い方にはおすすめ出来ません。」と書いてあったので、慣れるまで痛いかなと思っていたのですが、革の仕上げがよく柔らかいので、つけ心地は結構いいです。モノ自体は良さそうなのでこのまま使ってみたいと思います。
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