3路スイッチのある複線図の書き方(最小電線本数問題) [電気工事士]
DIYで自宅のスイッチなどを交換したくなり、平成29年度下期の第二種電気工事士試験を受けるべく勉強を始めました。
3路スイッチのある回路の単線図から複線図を起こす場合に、どっちの3路スイッチを電源の非接地側につなげばいいか悩むことがあります。
間違えると、ジョイントボックス間に余計な接続線が発生し、ジョイントボックス間の最小電線本数問題や、ジョイントボックス内の使用リングスリーブ種類や個数を問う問題で誤答することになります。
オーム社の「すぃーっと合格」には、
「電源から遠いほうへ電源2本が必要な場合は、3路回路の電灯は近くの3路スイッチにつなぎ、電灯から遠い3路スイッチに非接地側をつなぐのが、ジョイントボックス間の電線本数を最小にするコツです。」
と書いてありますが、いまひとつ腑に落ちません。Yahoo知恵袋なんかには、「両方書いてみて少ないほうを選ぶ。」みたいな回答がされていますが、試験中にそんなことに時間を浪費したくはありません。
そこで、わかりやすい書き方を考えてみました。
これは平成24年度上期の筆記試験の問い34の単線図。上下のジョイントボックス間の最小電線本数を問うものです。
(1)まず、定石どおり、接地側線(W)を電灯につなぎます。電灯の記号は単純化してあります。
(2)つぎに、単極スイッチ(ロ、ハ)のみを、非接地側線(B)と電灯につなぎます(赤線)。3路スイッチ(イ)がらみ以外の配線を先に確定してしまうのがキモになります。
(3)3路スイッチ(イ)の1番端子同士、3番端子同士をつなぎます。ここまでの配線は間違いようがないことはお分かりかと思います。
(4)2つの3路スイッチ(イ)のどちらかの0番端子に、電源の非接地側線をつなぐのですが、(2)までで作成した配線を利用して、最も近いジョイントボックスから非接地線を持ってくる、できれば、3路スイッチ(イ)と同一の連用取付枠にある他のスイッチやコンセントから、渡り線で持ってくるのが電線数を最小にするコツです。
仮に電灯(ハ)と単極スイッチ(ハ)の回路がなければ、上側の単極スイッチ(ロ)からの一択になるので迷いようがないのですが・・・
この設問の回路の場合、上側の単極スイッチ(ロ)と下側の単極スイッチ(ハ)のいずれからでも、3路スイッチ(イ)に渡り線が接続可能になっています。
もし、単極スイッチ(ロ)の非接地側線を上の3路スイッチ(イ)の0番端子と接続してしまうと、上下のジョイントボックス間に、下の3路スイッチ(イ)の0番端子と電灯(イ)とをつなぐための電線が1本余計に必要になることがわかります。
したがって、下の3路スイッチ(イ)の0番端子と単極スイッチ(ハ)の非接地側線を渡り線でつなぎ、上の3路スイッチ(イ)の0番端子と電灯(イ)をつなぐのが正解で、ジョイントボックス間の最小電線本数は4本になります。
電灯(イ)が上側ではなく下側のジョイントボックスに接続されていたらどうなるでしょう。
(1) (2)
(3) (4)
この場合は、逆に、上の3路スイッチ(イ)の0番端子と単極スイッチ(ロ)の非接地側線を渡り線でつなぎ、下の3路スイッチ(イ)の0番端子と電灯(イ)をつなぐのが正解で、ジョイントボックス間の最小電線本数は同じく4本になります。
3路スイッチのある回路の単線図から複線図を起こす場合に、どっちの3路スイッチを電源の非接地側につなげばいいか悩むことがあります。
間違えると、ジョイントボックス間に余計な接続線が発生し、ジョイントボックス間の最小電線本数問題や、ジョイントボックス内の使用リングスリーブ種類や個数を問う問題で誤答することになります。
オーム社の「すぃーっと合格」には、
「電源から遠いほうへ電源2本が必要な場合は、3路回路の電灯は近くの3路スイッチにつなぎ、電灯から遠い3路スイッチに非接地側をつなぐのが、ジョイントボックス間の電線本数を最小にするコツです。」
と書いてありますが、いまひとつ腑に落ちません。Yahoo知恵袋なんかには、「両方書いてみて少ないほうを選ぶ。」みたいな回答がされていますが、試験中にそんなことに時間を浪費したくはありません。
そこで、わかりやすい書き方を考えてみました。
これは平成24年度上期の筆記試験の問い34の単線図。上下のジョイントボックス間の最小電線本数を問うものです。
(1)まず、定石どおり、接地側線(W)を電灯につなぎます。電灯の記号は単純化してあります。
(2)つぎに、単極スイッチ(ロ、ハ)のみを、非接地側線(B)と電灯につなぎます(赤線)。3路スイッチ(イ)がらみ以外の配線を先に確定してしまうのがキモになります。
(3)3路スイッチ(イ)の1番端子同士、3番端子同士をつなぎます。ここまでの配線は間違いようがないことはお分かりかと思います。
(4)2つの3路スイッチ(イ)のどちらかの0番端子に、電源の非接地側線をつなぐのですが、(2)までで作成した配線を利用して、最も近いジョイントボックスから非接地線を持ってくる、できれば、3路スイッチ(イ)と同一の連用取付枠にある他のスイッチやコンセントから、渡り線で持ってくるのが電線数を最小にするコツです。
仮に電灯(ハ)と単極スイッチ(ハ)の回路がなければ、上側の単極スイッチ(ロ)からの一択になるので迷いようがないのですが・・・
この設問の回路の場合、上側の単極スイッチ(ロ)と下側の単極スイッチ(ハ)のいずれからでも、3路スイッチ(イ)に渡り線が接続可能になっています。
もし、単極スイッチ(ロ)の非接地側線を上の3路スイッチ(イ)の0番端子と接続してしまうと、上下のジョイントボックス間に、下の3路スイッチ(イ)の0番端子と電灯(イ)とをつなぐための電線が1本余計に必要になることがわかります。
したがって、下の3路スイッチ(イ)の0番端子と単極スイッチ(ハ)の非接地側線を渡り線でつなぎ、上の3路スイッチ(イ)の0番端子と電灯(イ)をつなぐのが正解で、ジョイントボックス間の最小電線本数は4本になります。
電灯(イ)が上側ではなく下側のジョイントボックスに接続されていたらどうなるでしょう。
(1) (2)
(3) (4)
この場合は、逆に、上の3路スイッチ(イ)の0番端子と単極スイッチ(ロ)の非接地側線を渡り線でつなぎ、下の3路スイッチ(イ)の0番端子と電灯(イ)をつなぐのが正解で、ジョイントボックス間の最小電線本数は同じく4本になります。
第二種電気工事士平成29年度下期筆記試験を受けてきた [電気工事士]
本日9月30日、第二種電気工事士の筆記試験を受けてきました。
会場は埼玉大学。小中学校にあるような机といすが並べられた小教室でした。
問題用紙が大学ノート(死語か?w)見開きの2倍の大きさ(B4)なので机が小さすぎて広げるとはみ出してやり辛かったです。もしかして技能試験もこの机でやらなきゃいけないのか orz。
・運が悪かったこと
教卓前の最前列の席だったので、周りの様子がよくわからず、時計もよく見えなかった。
・運がよかったこと
9月18日の複線図の記事で引用した配線図が出た。おかげで配線図問題は落ち着いて解答できました。
29年度から出題傾向がちょっと変化しているようで、
分岐回路の必要許容電流(3~8mは35%、>8mは55%ってやつ。)が、従来分岐距離から許容電流を求める問題が多かったのが、逆に許容電流から分岐距離を求めるもの(このパターンは「すぃーっと合格」シリーズの過去問には載っていない。)が上期、下期連続で出題されたり、
金属製可とう電線管といえば通常2種だったのが、下期には1種金属製可とう電線管が登場したり、
電動機とそれ以外の負荷が混在している場合の幹線の許容電流(IW≧1.25IM+IHとかIW≧1.1IM+IHってやつ。)が、従来、電動機の定格電流の方がそれ以外の負荷よりも大きく1.25IM+IHか1.1IM+IHを選択させるような出題だったのが、下期には電動機の定格電流の方が小さく単純にIM+IHで求められるものになっていたり、
上期には系統連系型太陽電池設備でパワーコンディショナが用いられることを問う問題が出されたり、
と、過去問ではなじみの薄かった問題が出題されています。平成30年度以降受験される方は注意が必要かもしれません。
会場は埼玉大学。小中学校にあるような机といすが並べられた小教室でした。
問題用紙が大学ノート(死語か?w)見開きの2倍の大きさ(B4)なので机が小さすぎて広げるとはみ出してやり辛かったです。もしかして技能試験もこの机でやらなきゃいけないのか orz。
・運が悪かったこと
教卓前の最前列の席だったので、周りの様子がよくわからず、時計もよく見えなかった。
・運がよかったこと
9月18日の複線図の記事で引用した配線図が出た。おかげで配線図問題は落ち着いて解答できました。
29年度から出題傾向がちょっと変化しているようで、
分岐回路の必要許容電流(3~8mは35%、>8mは55%ってやつ。)が、従来分岐距離から許容電流を求める問題が多かったのが、逆に許容電流から分岐距離を求めるもの(このパターンは「すぃーっと合格」シリーズの過去問には載っていない。)が上期、下期連続で出題されたり、
金属製可とう電線管といえば通常2種だったのが、下期には1種金属製可とう電線管が登場したり、
電動機とそれ以外の負荷が混在している場合の幹線の許容電流(IW≧1.25IM+IHとかIW≧1.1IM+IHってやつ。)が、従来、電動機の定格電流の方がそれ以外の負荷よりも大きく1.25IM+IHか1.1IM+IHを選択させるような出題だったのが、下期には電動機の定格電流の方が小さく単純にIM+IHで求められるものになっていたり、
上期には系統連系型太陽電池設備でパワーコンディショナが用いられることを問う問題が出されたり、
と、過去問ではなじみの薄かった問題が出題されています。平成30年度以降受験される方は注意が必要かもしれません。
平成29年度第二種電気工事士技能試験候補問題の支給材料条件 [電気工事士]
技能試験へ向けて、平日は候補問題の複線図を書く練習、週末は実際に作品の製作という感じで勉強しています。
試験センターから公表されている候補問題には、ケーブル類がどのような長さで支給されるかについて記載がないので、試験対策情報を発信している各社は独自に予想しているのですが、実際の出題と異なっている場合もあります。
例えば、平成29年度の候補問題No.1について、ホーザンのサイトではVVF1.6mm2芯のケーブルが1700mm1本で支給されると予想されていますが、平成29年度上期の実際の出題では、VVF1.6mm2芯のケーブルは900mm2本で支給されました。
ホーザンのサイトの情報だけで練習していた人は、1700mm1本から必要な長さを順次切り出していけばいいと思っていたのが、実際の試験では、各器具につながるケーブルをどのように900mm2本の支給ケーブルに配分して切り出せばいいのかちょっと迷ってしまったはずです。40分という限られた時間の中でこのような動揺が生じるのは避けたいもの。そこで、実際の支給条件を把握するために、今年度の候補問題が過去に出題されているかどうか、試験センターのサイトで公表されている平成21年度までの過去問を調べてみたところ、
No.1 = 29年度上期
No.2 = 28年度下期No.2
No.3 = 29年度上期
No.4 = 29年度上期
No.5 ≒ 23年度上期(負荷イとロが逆)
No.6 ≒ 28年度下期No.6(防護管なし)
No.7 = なし
No.8 = 28年度上期No.8
No.9 = なし
No.10 = 28年度下期No.10
No.11 = 27年度下期
No.12 = 25年度下期
No.13 = 29年度上期
という結果でした。出題履歴のある候補問題については実際の支給材料条件及び施工条件に基づいて作品を製作するようにしました。この出題傾向からすると、単純に確率的にいえば、下期試験にはここ9年で出題履歴がないNo.7とNo.9が出題される可能性が高いのか?
ホーザンのサイトの技能試験対策動画はわかりやすくて大変参考になるのですが、間違いと思われる箇所もあるので注意が必要です。
候補問題No.6の動画で、露出型コンセントのケーブル外装ストリップ長さが50mmになっていますが、これは明らかに長すぎで、30mm程度が適当です(露出型コンセントの単位作業の動画では30mmになっています。)。
それから、候補問題No.12の動画で、ボックスコネクタにPF管を差し込むときに、ネジを緩めてから差し込んでいますが、古河電工製のボックスコネクタはネジを緩めずにPF管を差し込むのが正解です。
一つの発信元の情報だけではなく、他の発信元からの情報も参照することも大事かと思います。
試験センターから公表されている候補問題には、ケーブル類がどのような長さで支給されるかについて記載がないので、試験対策情報を発信している各社は独自に予想しているのですが、実際の出題と異なっている場合もあります。
例えば、平成29年度の候補問題No.1について、ホーザンのサイトではVVF1.6mm2芯のケーブルが1700mm1本で支給されると予想されていますが、平成29年度上期の実際の出題では、VVF1.6mm2芯のケーブルは900mm2本で支給されました。
ホーザンのサイトの情報だけで練習していた人は、1700mm1本から必要な長さを順次切り出していけばいいと思っていたのが、実際の試験では、各器具につながるケーブルをどのように900mm2本の支給ケーブルに配分して切り出せばいいのかちょっと迷ってしまったはずです。40分という限られた時間の中でこのような動揺が生じるのは避けたいもの。そこで、実際の支給条件を把握するために、今年度の候補問題が過去に出題されているかどうか、試験センターのサイトで公表されている平成21年度までの過去問を調べてみたところ、
No.1 = 29年度上期
No.2 = 28年度下期No.2
No.3 = 29年度上期
No.4 = 29年度上期
No.5 ≒ 23年度上期(負荷イとロが逆)
No.6 ≒ 28年度下期No.6(防護管なし)
No.7 = なし
No.8 = 28年度上期No.8
No.9 = なし
No.10 = 28年度下期No.10
No.11 = 27年度下期
No.12 = 25年度下期
No.13 = 29年度上期
という結果でした。出題履歴のある候補問題については実際の支給材料条件及び施工条件に基づいて作品を製作するようにしました。この出題傾向からすると、単純に確率的にいえば、下期試験にはここ9年で出題履歴がないNo.7とNo.9が出題される可能性が高いのか?
ホーザンのサイトの技能試験対策動画はわかりやすくて大変参考になるのですが、間違いと思われる箇所もあるので注意が必要です。
候補問題No.6の動画で、露出型コンセントのケーブル外装ストリップ長さが50mmになっていますが、これは明らかに長すぎで、30mm程度が適当です(露出型コンセントの単位作業の動画では30mmになっています。)。
それから、候補問題No.12の動画で、ボックスコネクタにPF管を差し込むときに、ネジを緩めてから差し込んでいますが、古河電工製のボックスコネクタはネジを緩めずにPF管を差し込むのが正解です。
一つの発信元の情報だけではなく、他の発信元からの情報も参照することも大事かと思います。
第二種電気工事士平成29年度下期技能試験を受けてきた [電気工事士]
本日12月2日、第二種電気工事士の技能試験を受けてきました。
予想が当たってしまって、埼玉では、接続箇所10ヶ所(候補問題の平均は6くらい。)+アウトレットボックスという組み合わせで作業量では候補問題中最凶とされるNo.7が出てしまいました。4路スイッチは高価なので出題されないだろうという意見が多かったので意表を突かれた方も多かったかも知れません。
自分としては、No.7の方が、リングスリーブ中の接続があるNo.11とか、剥きにくい2.0-3Cが2本必要でその硬い芯線を何本も端子台に接続しなくてはならないNo.4とか、露出型コンセントがあるNo.6よりは、ましだったかな。
No.7は作業量は多いけど各作業自体は難しいものではなく、回路的には、左の3路スイッチの0番が電源に、右の3路スイッチの0番がレセプタクルに接続されていれば、4路スイッチの左側端子と右側端子に同じ3路スイッチからの電線をまたいでつなぐことさえしない限り、2つの3路スイッチと4路スイッチとの接続は、どうつないでも正解なので。
会場は大宮駅近くのJA共済埼玉ビル。事前にホームページを見ると貸し会議室として3人掛けの机が並んでいる画像があったのでこれを2人で使用するのだろうと予想していたところ、実際にそうでした。机が狭そうな埼玉大学じゃなくて本当によかった。
机は奥行50cmくらいはあったのでそんなに狭さは感じませんでした。古い建物なので会議室内に数ヶ所柱が立っているのですが、その柱ぎわの机については1人掛けになっていたので、その席に当たったラッキーな人は、机を独り占めできてうらやましかったです。
難問だと分かっても愚痴や文句を口に出す人もなく、フライングして試験官に警告されるようなDQN風味の人もなく、落ち着いた雰囲気で試験は粛々と進みました(受験者は必死ですがw)。材料の追加支給を受けている人もいなかったようです。手数が多い問題だったので終了間際まで作業音がしていましたが、自分の周りの人は結構完成している人が多かったようでした。
自分はというと、4路スイッチと3路スイッチの接続方法は自由度が高いだけに線の色分けをどうするかいつも悩んでしまい、今回も接続し始めてからこのほうが分かりやすいんじゃないかと複線図に記入した色分けを書き直したりしてしまいましたが、一応完成できました。ゴムブッシングがずれてなかったかとか、スイッチが連用枠にきちんと固定されていたかとか、チェック不足で細かい点で不安は多々ありますが、結果を待ちたいと思います。
予想が当たってしまって、埼玉では、接続箇所10ヶ所(候補問題の平均は6くらい。)+アウトレットボックスという組み合わせで作業量では候補問題中最凶とされるNo.7が出てしまいました。4路スイッチは高価なので出題されないだろうという意見が多かったので意表を突かれた方も多かったかも知れません。
自分としては、No.7の方が、リングスリーブ中の接続があるNo.11とか、剥きにくい2.0-3Cが2本必要でその硬い芯線を何本も端子台に接続しなくてはならないNo.4とか、露出型コンセントがあるNo.6よりは、ましだったかな。
No.7は作業量は多いけど各作業自体は難しいものではなく、回路的には、左の3路スイッチの0番が電源に、右の3路スイッチの0番がレセプタクルに接続されていれば、4路スイッチの左側端子と右側端子に同じ3路スイッチからの電線をまたいでつなぐことさえしない限り、2つの3路スイッチと4路スイッチとの接続は、どうつないでも正解なので。
会場は大宮駅近くのJA共済埼玉ビル。事前にホームページを見ると貸し会議室として3人掛けの机が並んでいる画像があったのでこれを2人で使用するのだろうと予想していたところ、実際にそうでした。机が狭そうな埼玉大学じゃなくて本当によかった。
机は奥行50cmくらいはあったのでそんなに狭さは感じませんでした。古い建物なので会議室内に数ヶ所柱が立っているのですが、その柱ぎわの机については1人掛けになっていたので、その席に当たったラッキーな人は、机を独り占めできてうらやましかったです。
難問だと分かっても愚痴や文句を口に出す人もなく、フライングして試験官に警告されるようなDQN風味の人もなく、落ち着いた雰囲気で試験は粛々と進みました(受験者は必死ですがw)。材料の追加支給を受けている人もいなかったようです。手数が多い問題だったので終了間際まで作業音がしていましたが、自分の周りの人は結構完成している人が多かったようでした。
自分はというと、4路スイッチと3路スイッチの接続方法は自由度が高いだけに線の色分けをどうするかいつも悩んでしまい、今回も接続し始めてからこのほうが分かりやすいんじゃないかと複線図に記入した色分けを書き直したりしてしまいましたが、一応完成できました。ゴムブッシングがずれてなかったかとか、スイッチが連用枠にきちんと固定されていたかとか、チェック不足で細かい点で不安は多々ありますが、結果を待ちたいと思います。
第二種電気工事士技能試験で使ったおすすめ工具類(1)-必須工具にひと工夫で時間短縮&ミス低減 [電気工事士]
本日、第二種電気工事士技能試験の合格発表があり、無事合格していました。今後受験される方のご参考までに、私が技能試験用に用意した工具類について触れたいと思います。
最初はセットものの定番、ホーザンのDK-18を買うつもりでした。受験申し込みをした6月くらいから値段をウォッチングしていると、最初9,400円くらいだったので、手持ちの工具とかぶってしまうものもあるけど、必要なものだけバラで買うのと数百円しか変わらないからまあいいかと思っていたのですが、その後徐々に値上がりし、筆記試験の時期には10,400円くらいになってしまいました。その後も値下がりする気配はなかったので(結局技能試験の直前まで同じくらいの値段でした。)、なるべく手持ちのものを利用して、必要なものだけバラで買うことにしました。
【ストリッパー】
・ホーザン P-958 (Amazonで購入 ¥3,009)
言わずと知れた技能試験受験者必携のストリッパー。
スケールが表面にしかないので、スケールが見えない向きに持ってしまったときは持ち替えないと長さが測れません(ホーザン動画の中の人も頻繁に持ち替えていました)。そこで、裏面にもシース剥き用の50mm、100mmと、心線剥き用の10mm、20mmのスケールをペイントマーカーで書き込みました。
それから、はじめのうちは心線を剥くときに凹んだ部分じゃないところで噛んでしまって心線を傷つけたりしたので、使用頻度の高い1.6mm用の凹部にペイントマーカーで印をつけています。
打ち抜きの金属板を支点でネジ止めしてでできているので、ペンチのような剛性はありません。2本いっぺんにのの字曲げすると時々ぐにゃっと工具の先端がねじれて銅線がうまくつかめない感じになることがあります。また、ホーザンの動画みたいに2.0-3Cのような太いケーブルをバッツンバッツン切っていると、支点が緩んでしまうと思います。
VVF2.0-3Cのシースや、EM-EEF 2.0-2C(エコケーブル)のシース及び心線は、うまく切れずに剥きづらいことがよくあります。このとき特にシースの場合、切れていないからといってこじってしまうと心線被覆に傷がついてしまうので、引っ張っても剥けない時は、こじらずに、指やペンチでひねって被覆をねじ切るようにするといいです。
【圧着工具】
・エビ AK17MA2 (Amazonで購入 ¥3,878)
中スリーブまで圧着可能な小型圧着工具。ホーザンの同等品のP-737よりも1,000円以上安いです。
これもはじめのうちスリーブをはさむ凹みの位置が分かりづらかったのでマーキングしました。
小スリーブは片手で圧着可能ですが、中スリーブはハンドルが目いっぱい開いた状態から閉じるのにかなり力が必要なので、自分は両手じゃないと操作できませんでした。
【ペンチ】
・フジ矢 1050-175 (175mm) (Amazonで購入 ¥1,737)
ケーブルの切断にはやっぱりペンチを使うべきでしょう。DK-18のようなセットものにもペンチが入っていますが、このフジ矢のペンチは、ケーブル切断だけではなくちょっと便利に使えるというのがセットものを買わなかった理由の一つです。
ホーザンの動画の方式だと、ジョイントボックス部の心線はすべて20mm剥いておいて、差し込みコネクタで接続する部分は12mmにカットするのですが、このペンチは厚みが12mmなので、刃を上向きにして下側を被覆に合わせると、2~3本まとめて簡単に12mmにカットできるのです。
間違えて刃を下向きにしてカットしようとしたことが何度かあったので、刃の向きを簡単に確認できるように、上向きのときに手前に見える側に「12」と書いています(反対側には「0」と書いてあります。)。
(つづく)
最初はセットものの定番、ホーザンのDK-18を買うつもりでした。受験申し込みをした6月くらいから値段をウォッチングしていると、最初9,400円くらいだったので、手持ちの工具とかぶってしまうものもあるけど、必要なものだけバラで買うのと数百円しか変わらないからまあいいかと思っていたのですが、その後徐々に値上がりし、筆記試験の時期には10,400円くらいになってしまいました。その後も値下がりする気配はなかったので(結局技能試験の直前まで同じくらいの値段でした。)、なるべく手持ちのものを利用して、必要なものだけバラで買うことにしました。
【ストリッパー】
・ホーザン P-958 (Amazonで購入 ¥3,009)
言わずと知れた技能試験受験者必携のストリッパー。
スケールが表面にしかないので、スケールが見えない向きに持ってしまったときは持ち替えないと長さが測れません(ホーザン動画の中の人も頻繁に持ち替えていました)。そこで、裏面にもシース剥き用の50mm、100mmと、心線剥き用の10mm、20mmのスケールをペイントマーカーで書き込みました。
それから、はじめのうちは心線を剥くときに凹んだ部分じゃないところで噛んでしまって心線を傷つけたりしたので、使用頻度の高い1.6mm用の凹部にペイントマーカーで印をつけています。
打ち抜きの金属板を支点でネジ止めしてでできているので、ペンチのような剛性はありません。2本いっぺんにのの字曲げすると時々ぐにゃっと工具の先端がねじれて銅線がうまくつかめない感じになることがあります。また、ホーザンの動画みたいに2.0-3Cのような太いケーブルをバッツンバッツン切っていると、支点が緩んでしまうと思います。
VVF2.0-3Cのシースや、EM-EEF 2.0-2C(エコケーブル)のシース及び心線は、うまく切れずに剥きづらいことがよくあります。このとき特にシースの場合、切れていないからといってこじってしまうと心線被覆に傷がついてしまうので、引っ張っても剥けない時は、こじらずに、指やペンチでひねって被覆をねじ切るようにするといいです。
【圧着工具】
・エビ AK17MA2 (Amazonで購入 ¥3,878)
中スリーブまで圧着可能な小型圧着工具。ホーザンの同等品のP-737よりも1,000円以上安いです。
これもはじめのうちスリーブをはさむ凹みの位置が分かりづらかったのでマーキングしました。
小スリーブは片手で圧着可能ですが、中スリーブはハンドルが目いっぱい開いた状態から閉じるのにかなり力が必要なので、自分は両手じゃないと操作できませんでした。
【ペンチ】
・フジ矢 1050-175 (175mm) (Amazonで購入 ¥1,737)
ケーブルの切断にはやっぱりペンチを使うべきでしょう。DK-18のようなセットものにもペンチが入っていますが、このフジ矢のペンチは、ケーブル切断だけではなくちょっと便利に使えるというのがセットものを買わなかった理由の一つです。
ホーザンの動画の方式だと、ジョイントボックス部の心線はすべて20mm剥いておいて、差し込みコネクタで接続する部分は12mmにカットするのですが、このペンチは厚みが12mmなので、刃を上向きにして下側を被覆に合わせると、2~3本まとめて簡単に12mmにカットできるのです。
間違えて刃を下向きにしてカットしようとしたことが何度かあったので、刃の向きを簡単に確認できるように、上向きのときに手前に見える側に「12」と書いています(反対側には「0」と書いてあります。)。
(つづく)
第二種電気工事士技能試験で使ったおすすめ工具類(2)-ナイフは電工用じゃなくてもいいよ [電気工事士]
【プラスドライバー】
・ベッセル ボールグリップドライバー No.220(+2×100) (手持ち)
これのいいところは、グリップ先端に細い部分があり、指先で早回しできること。
29年度の候補問題No.8みたいに6極端子台があると、レセプタクルと合わせて8本のネジを回す必要があるわけで、早回しできるとかなり作業が捗ります。
ただ、全長200mmと長いので、慌てていると先端がネジになかなかはまらない場合があります。そこで追加で短いドライバーを購入しました。
・ビバホーム 差替スタビードライバー (ビバホームで購入 ¥321)
ホームセンターのビバホームのPB商品のようで、安かったので思わず購入してしまいました。
両端にプラスのNo.2とマイナスの6mmがついたビットが付属しており、別の電動ドリル用の六角ドライバービットに差替えることもできます。
手のひらでグリップを握ったまま、先端に嵌めたネジを指先でホールドできるので、ネジをネジ穴に入れて締めるという一連の作業が簡単にできます。
技能試験本番では、レセプタクルのネジを締めるときに緊張でめちゃめちゃ手が震えて、これを使ってもなかなかネジ穴に入らなかったので、もし長いドライバーしか持っていなかったらどうなっていたことやらと思います。
あと、スタビーは長さや形状によって、グリップがレセプタクルのソケット部分に当たってしまうものもあるので、購入前に確認したほうがいいです。
【マイナスドライバー】
・8本組みドライバーセットの5.5mm (手持ち)
プラスドライバーとおそろいで持っていたベッセルのマイナスドライバーは6mm幅。しかし技能試験用には5.5mm幅がいいとのことで、どうしようかと思っていたところ、たまたま手持ちの安物ドライバーセットの中の1本が5.5mm幅だったので使うことにしました。連用枠をこじったりスイッチの配線外し穴に突っ込むのに精度は要求されないのでこれで十分でした。
【電工ナイフ】
・4徳ナイフ (手持ち)
電工ナイフ、安いけどVVRケーブルを剥くくらいしか使い道はなく、しかもその出題確率は2/13しかないのでできれば買いたくありません。何か代用品はないかと探していたら、非常用持ち出し袋に4徳ナイフが入っていたのを思い出し、試してみたら結構うまく剥けたので、これを使うことにしました。お腹がすいたら缶詰も開けられるし、のどが渇いたらビンの栓も抜けますw。キーリングに付けているのは、技能試験練習用部材セットにおまけで付いてきたプレートはずしキーです。
右手で上向きに持ったナイフの刃の根元にVVRケーブルを乗せ、右手の親指で軽く押さえながら左手でケーブルをくるくる回して被覆に切れ目を入れます。最初は白っぽかった切れ目の色が黒っぽくなったら被覆が切れた目安。後は手でねじりながら引っ張れば被覆が抜けます。心線にはパラフィン紙が巻いてあるので、よほど力を入れてナイフに押し付けなければ心線被覆を傷つけることはないと思います。
結局本番では出番がなかったので買わなくて正解でした。
【ニッパー】
・フジ矢 60S-125 スタンダードニッパ 125mm (手持ち)
弱電用なので、電線を切断するためではなく、ゴムブッシングの穴あけや、心線被覆が噛みこんだときの修正用に使用。
(つづく)
・ベッセル ボールグリップドライバー No.220(+2×100) (手持ち)
これのいいところは、グリップ先端に細い部分があり、指先で早回しできること。
29年度の候補問題No.8みたいに6極端子台があると、レセプタクルと合わせて8本のネジを回す必要があるわけで、早回しできるとかなり作業が捗ります。
ただ、全長200mmと長いので、慌てていると先端がネジになかなかはまらない場合があります。そこで追加で短いドライバーを購入しました。
・ビバホーム 差替スタビードライバー (ビバホームで購入 ¥321)
ホームセンターのビバホームのPB商品のようで、安かったので思わず購入してしまいました。
両端にプラスのNo.2とマイナスの6mmがついたビットが付属しており、別の電動ドリル用の六角ドライバービットに差替えることもできます。
手のひらでグリップを握ったまま、先端に嵌めたネジを指先でホールドできるので、ネジをネジ穴に入れて締めるという一連の作業が簡単にできます。
技能試験本番では、レセプタクルのネジを締めるときに緊張でめちゃめちゃ手が震えて、これを使ってもなかなかネジ穴に入らなかったので、もし長いドライバーしか持っていなかったらどうなっていたことやらと思います。
あと、スタビーは長さや形状によって、グリップがレセプタクルのソケット部分に当たってしまうものもあるので、購入前に確認したほうがいいです。
【マイナスドライバー】
・8本組みドライバーセットの5.5mm (手持ち)
プラスドライバーとおそろいで持っていたベッセルのマイナスドライバーは6mm幅。しかし技能試験用には5.5mm幅がいいとのことで、どうしようかと思っていたところ、たまたま手持ちの安物ドライバーセットの中の1本が5.5mm幅だったので使うことにしました。連用枠をこじったりスイッチの配線外し穴に突っ込むのに精度は要求されないのでこれで十分でした。
【電工ナイフ】
・4徳ナイフ (手持ち)
電工ナイフ、安いけどVVRケーブルを剥くくらいしか使い道はなく、しかもその出題確率は2/13しかないのでできれば買いたくありません。何か代用品はないかと探していたら、非常用持ち出し袋に4徳ナイフが入っていたのを思い出し、試してみたら結構うまく剥けたので、これを使うことにしました。お腹がすいたら缶詰も開けられるし、のどが渇いたらビンの栓も抜けますw。キーリングに付けているのは、技能試験練習用部材セットにおまけで付いてきたプレートはずしキーです。
右手で上向きに持ったナイフの刃の根元にVVRケーブルを乗せ、右手の親指で軽く押さえながら左手でケーブルをくるくる回して被覆に切れ目を入れます。最初は白っぽかった切れ目の色が黒っぽくなったら被覆が切れた目安。後は手でねじりながら引っ張れば被覆が抜けます。心線にはパラフィン紙が巻いてあるので、よほど力を入れてナイフに押し付けなければ心線被覆を傷つけることはないと思います。
結局本番では出番がなかったので買わなくて正解でした。
【ニッパー】
・フジ矢 60S-125 スタンダードニッパ 125mm (手持ち)
弱電用なので、電線を切断するためではなく、ゴムブッシングの穴あけや、心線被覆が噛みこんだときの修正用に使用。
(つづく)
第二種電気工事士技能試験で使ったおすすめ工具類(3)-ウォーターポンププライヤーはコンビネーションプライヤーで代用可 [電気工事士]
【コンビネーションプライヤー】
・TOP工業 P-150 (手持ち)
ネジなし管ボックスコネクターのロックナットは手持ちのコンビネーションプライヤーで十分固定できました。ボックスコネクターの止めネジの頭もペンチでもねじ切ることができたので、大して使い道もないウォーターポンププライヤーを買う必要はないかと思います。
<追記>
その後排水管の詰まり修理のためウォーターポンププライヤーを買うことになったのですが、排水管修理のためには口開き40mmは必要なので(私が購入したのはTOP工業 デラックスマルチウォーターポンププライヤ。)、ホーザンの工具セットに入っているような小型のものは役に立ちません。かといって、TOP工業のウォーターポンププライヤーは全長255mm(ホーザンのは195mm)とアウトレットボックス内での取り回しには向かないので、やっぱり技能試験にはコンビネーションプライヤーを使うのが良いと思います。
【スケール】
・ステンレス定規 40cm (ダイソーで購入 ¥108)
メジャーだと万一机にテープで貼れなかった場合に困るので、ステンレス定規にしました。
ケーブル長350mmを測る機会は多いので、長さ40cmはないと不便だと思います。
【クリップ】
・ダブルクリップ 幅15mm、幅19mm (手持ち)
幅15mmは配線2本、幅19mmは配線3本以上を仮組みするのに使用。
ホーザンの合格クリップは使ったことはないのですが、ダブルクリップの方が配線を通す必要がないので付け外しが容易で、かつ、面ではさむので配線がばらけない点で優れているのではないでしょうか。
ダブルクリップで仮組みするようになってから、落ち着いて接続を確認することができるようになり、誤接続が減りました。
【工具入れ】
・ファブリックケース B5 (ダイソーで購入 ¥108)
畳んだタオルの間にスケール以外のすべての工具をはさんだ状態で、余裕を持って収納できます。
内側はビニールコーティングされていて強度もあり、108円とは思えないクオリティーです。
【技能試験練習用部材セット】
・プロサポート 第二種電気工事士技能試験練習用器具+ケーブル2回用セット (Amazonで購入 ¥19,200)
Amazonで買えるセットの中では最安だったので選択。DVDとかは付いてませんが、無料の解説動画がネットで見られるのでいらないと思います。器具のメーカーは以下のとおりで、私が受験した29年度下期の埼玉で出題された候補問題No.7でも同じ器具が使われており戸惑うことはありませんでした。
ランプレセプタクル 明工社
露出型コンセント、ブレーカー 東芝
差込型コネクタ、リングスリーブ ニチフ
PF管、PF管ボックスコネクタ 古河電工
端子台 IDEC
その他 パナソニック
おまけで付いてくるプレートはずしキーは器具をはずすのに便利です。また、ネジなし管ボックスコネクターの止めネジが5本付いているので、思う存分wネジの頭をねじ切る練習ができます。端子台が、6極、5極、3極と3種類すべて入っていますが、大は小をかねるので、6極一つにして値下げしてくれるともっといいんじゃないかなと思います。
以上合計すると、工具類には9,161円使ったことになり、自分好みの工具を、セットより多少安い値段で用意することができました。練習用部材セットと合わせて、28,361円、筆記のテキスト類と受験料も合わせればおよそ4万円を費やしたことになりますね。
・TOP工業 P-150 (手持ち)
ネジなし管ボックスコネクターのロックナットは手持ちのコンビネーションプライヤーで十分固定できました。ボックスコネクターの止めネジの頭もペンチでもねじ切ることができたので、大して使い道もないウォーターポンププライヤーを買う必要はないかと思います。
<追記>
その後排水管の詰まり修理のためウォーターポンププライヤーを買うことになったのですが、排水管修理のためには口開き40mmは必要なので(私が購入したのはTOP工業 デラックスマルチウォーターポンププライヤ。)、ホーザンの工具セットに入っているような小型のものは役に立ちません。かといって、TOP工業のウォーターポンププライヤーは全長255mm(ホーザンのは195mm)とアウトレットボックス内での取り回しには向かないので、やっぱり技能試験にはコンビネーションプライヤーを使うのが良いと思います。
【スケール】
・ステンレス定規 40cm (ダイソーで購入 ¥108)
メジャーだと万一机にテープで貼れなかった場合に困るので、ステンレス定規にしました。
ケーブル長350mmを測る機会は多いので、長さ40cmはないと不便だと思います。
【クリップ】
・ダブルクリップ 幅15mm、幅19mm (手持ち)
幅15mmは配線2本、幅19mmは配線3本以上を仮組みするのに使用。
ホーザンの合格クリップは使ったことはないのですが、ダブルクリップの方が配線を通す必要がないので付け外しが容易で、かつ、面ではさむので配線がばらけない点で優れているのではないでしょうか。
ダブルクリップで仮組みするようになってから、落ち着いて接続を確認することができるようになり、誤接続が減りました。
【工具入れ】
・ファブリックケース B5 (ダイソーで購入 ¥108)
畳んだタオルの間にスケール以外のすべての工具をはさんだ状態で、余裕を持って収納できます。
内側はビニールコーティングされていて強度もあり、108円とは思えないクオリティーです。
【技能試験練習用部材セット】
・プロサポート 第二種電気工事士技能試験練習用器具+ケーブル2回用セット (Amazonで購入 ¥19,200)
Amazonで買えるセットの中では最安だったので選択。DVDとかは付いてませんが、無料の解説動画がネットで見られるのでいらないと思います。器具のメーカーは以下のとおりで、私が受験した29年度下期の埼玉で出題された候補問題No.7でも同じ器具が使われており戸惑うことはありませんでした。
ランプレセプタクル 明工社
露出型コンセント、ブレーカー 東芝
差込型コネクタ、リングスリーブ ニチフ
PF管、PF管ボックスコネクタ 古河電工
端子台 IDEC
その他 パナソニック
おまけで付いてくるプレートはずしキーは器具をはずすのに便利です。また、ネジなし管ボックスコネクターの止めネジが5本付いているので、思う存分wネジの頭をねじ切る練習ができます。端子台が、6極、5極、3極と3種類すべて入っていますが、大は小をかねるので、6極一つにして値下げしてくれるともっといいんじゃないかなと思います。
以上合計すると、工具類には9,161円使ったことになり、自分好みの工具を、セットより多少安い値段で用意することができました。練習用部材セットと合わせて、28,361円、筆記のテキスト類と受験料も合わせればおよそ4万円を費やしたことになりますね。
第二種電気工事士技能試験当日の戦略と対策 [電気工事士]
技能試験本番は以下のようなフォーメーションwで臨みました。
工具置き用のタオルに加え、車の荷室に敷くメッシュ状の滑り止めシートの切れ端を持って行って、部品置きにしました(会場によってはタオルを置くのも禁止される場合もあるようなので、係員の指示に従ってください。)。
マスキングテープを適当な長さに切って何枚か持って行き、台紙とスケールを机に固定しました。台紙は曲げ癖がついていて四隅で止めても浮き上がってテープがはがれてきてしまうので、左右の真ん中辺で止めます。
足元左側には口をあけたバッグを置いておき、使用済みの工具を放り込めるようにしました。
以上の作業は試験開始前に行っても特に注意を受けることはありませんでした。
材料確認の時間になったら、部品は全部取り出して滑り止めシートの上に置き、箱は緩衝材を抜いてビニール袋を中に入れて足元に置き、ゴミ箱にしました。リングスリーブは小さな緩衝材に刺さっているのでそのまま机の右上の工具の近くに置き、差込形コネクタもその緩衝材のくぼみの中に入れておきました。
作業時には、試験官が採点しやすくなるよう気を付けました。試験官も1日でたくさんの作品を採点するのですから、1つの作品あたりの採点時間はなるべく短くしたいはずで、欠陥がないことが一目瞭然な作品を必要以上にじっくり観察することはしないでしょう。でも、作品に欠陥かどうか微妙な部分があればそこを観察するためにいじくりまわされたあげく、見逃されていたはずの他の部分の欠陥が発見されてしまうかもしれません。例を挙げればなるべく以下のような状態となるように心掛けました。
・心線被覆を噛み込んでいないことが分かるように、リングスリーブの根元、レセプタクルのねじ、端子台などから1~2mm程度銅線をチラ見せする。
・リングスリーブを圧着するときは、○小中の刻印が見やすいように、刻印がメーカー名等が刻まれた部分に重ならず、かつ、上から見えるような向きとなるように圧着する。
その他裏技として、
・剥きづらいVVRケーブルや、EM-EEF 2.0-2C(エコケーブル)が出たら、剥かずに、おしり側からドライバーで心線を押し出すトコロテン方式を使う(これらのケーブルは電源や施工省略部分に使われるので一方の心線だけ露出させればよく、かつ、心線の滑りがよい。)。
・もし心線被覆に切れ目がはいってしまったら、シースをずらして隠す。
といったものも事前に調べて練習のときに試しておいたのですが、本番では幸いにして使うことはありませんでした。
工具置き用のタオルに加え、車の荷室に敷くメッシュ状の滑り止めシートの切れ端を持って行って、部品置きにしました(会場によってはタオルを置くのも禁止される場合もあるようなので、係員の指示に従ってください。)。
マスキングテープを適当な長さに切って何枚か持って行き、台紙とスケールを机に固定しました。台紙は曲げ癖がついていて四隅で止めても浮き上がってテープがはがれてきてしまうので、左右の真ん中辺で止めます。
足元左側には口をあけたバッグを置いておき、使用済みの工具を放り込めるようにしました。
以上の作業は試験開始前に行っても特に注意を受けることはありませんでした。
材料確認の時間になったら、部品は全部取り出して滑り止めシートの上に置き、箱は緩衝材を抜いてビニール袋を中に入れて足元に置き、ゴミ箱にしました。リングスリーブは小さな緩衝材に刺さっているのでそのまま机の右上の工具の近くに置き、差込形コネクタもその緩衝材のくぼみの中に入れておきました。
作業時には、試験官が採点しやすくなるよう気を付けました。試験官も1日でたくさんの作品を採点するのですから、1つの作品あたりの採点時間はなるべく短くしたいはずで、欠陥がないことが一目瞭然な作品を必要以上にじっくり観察することはしないでしょう。でも、作品に欠陥かどうか微妙な部分があればそこを観察するためにいじくりまわされたあげく、見逃されていたはずの他の部分の欠陥が発見されてしまうかもしれません。例を挙げればなるべく以下のような状態となるように心掛けました。
・心線被覆を噛み込んでいないことが分かるように、リングスリーブの根元、レセプタクルのねじ、端子台などから1~2mm程度銅線をチラ見せする。
・リングスリーブを圧着するときは、○小中の刻印が見やすいように、刻印がメーカー名等が刻まれた部分に重ならず、かつ、上から見えるような向きとなるように圧着する。
その他裏技として、
・剥きづらいVVRケーブルや、EM-EEF 2.0-2C(エコケーブル)が出たら、剥かずに、おしり側からドライバーで心線を押し出すトコロテン方式を使う(これらのケーブルは電源や施工省略部分に使われるので一方の心線だけ露出させればよく、かつ、心線の滑りがよい。)。
・もし心線被覆に切れ目がはいってしまったら、シースをずらして隠す。
といったものも事前に調べて練習のときに試しておいたのですが、本番では幸いにして使うことはありませんでした。
電気工事士初仕事(送り端子に空きがない既設コンセントからのコンセント増設) [電気工事士]
1月の第二種電気工事士試験合格後に申請していた免状が先日届きました。
初仕事はコンセントの増設です。
増設したい位置の上側に既設のコンセントがあったので、ここから送り配線で簡単に増設できると踏んでいたのですが、既設コンセントをはずしてみると、送り端子がすでに他の器具への送り配線に使用されており、送り端子があいていません。
この場合3本用の差込型コネクターなどを使ってさらに分岐させればいいのですが、その場合分岐箇所をジョイントボックスに収めなければなりません(「差込型コネクターを使えばジョイントボックスは不要」と書かれたブログ等もありますが、通常の差込型コネクターの場合ジョイントボックスを省略することはできませんのでご注意ください。)。
分岐部に後からかぶせることのできるジョイントボックス(商品名「ナイスハット」)のようなものもありますが、コンセント用の開口部から狭い壁の内部に入れることができるか分かりません。
そこで、例によってネットを漂っているとよさげな商品を発見しました。
パナソニック WJ3301 ジョイントボックス(3分岐)
既設コンセントに刺さっている電源ケーブルを切断し、 WJ3301 の「電源」と書かれている差込部に切断したケーブルの電源側、「送り」と書かれている3つの差込部のうち一つに既設コンセント側をそれぞれ接続します。
さらに残りの「送り」差込部のうち一つに新設コンセントへのケーブルを接続すれば完成。 WJ3301 自体がジョイントボックスになっているのでそのまま壁内に収めることができます。サイズもコンパクトでコンセント用の開口部からでも楽に作業できます。
少し値段が高い(税込680円)のがデメリットですが、素人が一ヶ所だけ工事するのに使うには便利でいいものだと思います。
初仕事はコンセントの増設です。
増設したい位置の上側に既設のコンセントがあったので、ここから送り配線で簡単に増設できると踏んでいたのですが、既設コンセントをはずしてみると、送り端子がすでに他の器具への送り配線に使用されており、送り端子があいていません。
この場合3本用の差込型コネクターなどを使ってさらに分岐させればいいのですが、その場合分岐箇所をジョイントボックスに収めなければなりません(「差込型コネクターを使えばジョイントボックスは不要」と書かれたブログ等もありますが、通常の差込型コネクターの場合ジョイントボックスを省略することはできませんのでご注意ください。)。
分岐部に後からかぶせることのできるジョイントボックス(商品名「ナイスハット」)のようなものもありますが、コンセント用の開口部から狭い壁の内部に入れることができるか分かりません。
そこで、例によってネットを漂っているとよさげな商品を発見しました。
パナソニック WJ3301 ジョイントボックス(3分岐)
既設コンセントに刺さっている電源ケーブルを切断し、 WJ3301 の「電源」と書かれている差込部に切断したケーブルの電源側、「送り」と書かれている3つの差込部のうち一つに既設コンセント側をそれぞれ接続します。
さらに残りの「送り」差込部のうち一つに新設コンセントへのケーブルを接続すれば完成。 WJ3301 自体がジョイントボックスになっているのでそのまま壁内に収めることができます。サイズもコンパクトでコンセント用の開口部からでも楽に作業できます。
少し値段が高い(税込680円)のがデメリットですが、素人が一ヶ所だけ工事するのに使うには便利でいいものだと思います。